農家の法人化についてちょっと考えてみる

先日、九州国立博物館にてビュールレ・コレクション〜至上の印象派展〜を観覧してきました。

実業家のビュールレさんが集めた絵画。

有名な、ルノワールの『イレーヌの娘』やモネの『睡蓮』(この2つは写真撮影OK)。

他にもドガやセザンヌ、ゴッホなど観れてよかったっす♪

絵画に明るいわけではないけど、観るの好き、ぼーっと眺めるの好き。

描かれた時代に想いを馳せてるように見えることもあるかもしれないが、ぼーっとしてるだけ。

アスパラ作り始めたら、ハウスの前でぼーっとしてるかも。

否定はできない。

そんな姿を見かけることがあったら、是非言ってやってください

働け」、と。

 

 

 

さて、そんなぼーっとしてる私ですが、

最近は諸事情あって、農業法人について調べてます。

 

調べる前までは、

「そもそも農業法人て、どんな形態?」

「株式会社?持株会社でもいけると?それとも、また別の”農業法人”ていう法人形態があるの?」

ていうくらいの無知( ̄◇ ̄;)

 

『ソクラテスが言ってたじゃないか、”無知の知”

『知への探求は、まず自分が無知であることを知ることから始まる』

と自分を慰め、勉強中でございます。

 

ちなみに、

農業法人とは、法人の形態によって農業を営む法人の総称で、

形態は”会社法人(株式会社、持株会社)””農事組合法人”に分かれます。

(法人:””律によって、””と同じように権利や義務の主体を認められた存在のこと。自然人と同じように契約とか色々できる存在)

さらに、農業法人で”農地”を取得できる法人を”農地所有適格法人”といいます。

農地所有適格法人”ではない農業法人は、農地を借りて農業を営みます。

 

法人化の経営上のメリットとしてよく挙げられるのは、次の4つ。

  1. 経営管理能力の向上
  2. 対外信用力の向上
  3. 人材の確保・育成
  4. 経営継承の円滑化

個人的に、この中で一番のメリットは”経営管理能力の向上”だと思ってる。

法人経営とすることによって、家計と経営の分離し易くなる。

個人経営だと、どうしてもプライベートと仕事のお金が混ぜこぜになる。

決算書の貸借対照表上でも【元入金】という勘定科目で、事業主のお金の出し入れだけでなく最終的な利益も入ってきてしまう。

ま、管理できなくはない。

けど、きっちりとやるのは慣れてなきゃ大変だと思う。

 

 

個人経営では、”事業主への給与”という概念がなく、利益がそのまま所得となり、その中から、

生活費などのプライベートの部分

設備投資の借入金や肥料の未払金の仕事の部分

を捻出しないといけない。

わかり易く言えば、仕事プライベートの財布が一緒ということ。

「農家の収入は収穫期に一度にたくさん入ってくるから、気持ちが大きくなってプライベートで使い込み過ぎ、肥料や種代、燃料費などの農協購買の未払金を払えなくなってしまった」

というのはよく聞く話。(私は、都市伝説だと思ってますけど)

 

これが法人となると、

法人から、代表者へ”役員報酬”という形で給与がでる。

給与が出るということは、法人の財布から個人の財布へお金が移動する。

財布が二つになって、さっき書いた都市伝説のようなことにはなりにくいと思います。

 

法人化することが一番力を発揮するのは、経営規模拡大だと思う。

でも、この家計と経営の分離は経営規模が大きくても小さくてもメリットとなる重要な部分だと思います。

 

 

他にも、法人化には制度的なメリットもたくさんありますが、

法人化するときは、

メリットよりもデメリットに目を向けるべき。

デメリットというより留意点と言った方が正しいのかな。

メリットとデメリットは表裏一体というか、見方によってどちらにもなることが往々にしてある。メリットに伴うデメリット?

 

そーゆー印象ー。

 

デメリットについて、というか法人化についてはまだまだ勉強中ですので、また機会を作って話できればと思ってます。

 

ではまた次回!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。